今回は、オーボエを始めたばかりの方へ向けた、オーボエレッスン入門編です。
楽器とリードを用意できた、その次のレッスンになります。
目次に色のついているところが、特に初めての時のお話ですので、先に読んでもOKです。
オーボエの楽器と選び方についての記事はこちらです
オーボエ【楽器とリードの選び方】ずっと付き合える楽器と出会うポイント
オーボエを始めるために、必要なものを紹介した記事です
「オーボエ始めたい!♪ 」必要なものはまず8つ! オーボエ吹き持ち物リスト
オーボエを吹く前の準備を紹介しています
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オーボエを吹こう!リードの付け方・姿勢・構え方
オーボエを吹く時に、リードの付け方、姿勢、構え方で、気をつけるポイントを紹介します。
楽器にリードをつける
リードを楽器につける時、奥までしっかり入れましょう。
コルクが馴染んでいないうちは、コルクグリスを薄く付けます。
浅く入れれば、ピッチ(音程)が低くなるし、深く入れれば高くなるのが原理ですが、オーボエはリードを抜き差ししてピッチを変えることはあまりありません。
アンブシュア(口の形)で調整します。
だから、音程のいいリードを選ぶことが大切です。
オーボエを吹く姿勢
オーボエを吹く姿勢は、反り返らない程度に背筋を伸ばして、体から45度の角度で楽器を構えます。
リコーダーと同じで、左手が上、右手が下です。
右手の親指を、下管についているひっかけるところにかけます。
はじめ、この右手の親指に、タコができるのですよ。
それは覚悟してください。( ・∇・)
オーボエを吹く時の指の構え方
指は、卵を持つように軽く曲げます。
NGの方は、指がつっぱていて、使っていない指をしまったり、上に上げすぎたりしていて、さっと次の指遣いへ行けない状態です。
OKのように、使っていない指も、ふんわりとキーの付近に近づけておいてください。
ところで、運指表は持っておられますか?
初心者向けの教則本には載っていると思いますが、インターネットでも「オーボエ 運指表」と検索すればすぐ出てきますので、正しい運指を覚えましょう。
小学校で習ったソプラノリコーダーとよく似た指遣いなので、早く覚えられると思います。
オーボエを吹こう!呼吸法
オーボエを吹く時の呼吸法と、楽に吹くための訓練の紹介です。
オーボエを吹く呼吸法
オーボエは、腹式呼吸で演奏します。
吸った時に、おなかが膨らんで、吹くときにへこむ。
普段息をするみたいに、肩で息をしないように気をつけましょう。
意識して、おなかで、
吸ってー、吐いてー、とやってみてください。
これは、楽器がなくてもできる基礎練習ですね。
腹式呼吸の訓練
オーボエ奏者は、苦しそうに見えます。
オーボエのリードはとても細いので、少ない息を高い圧力をかけて入れるため、顔が真っ赤になってしまうのです。
少しでも楽に吹けるように、呼吸筋を鍛える訓練をご紹介します。
オーボエの呼吸筋の訓練は、余った息を吐きだす練習とも言えるのです。
オーボエは息の量は少なくていいので、息が余りますから、息を吐ききれないとき、苦しく感じてしまいます。
呼吸筋を鍛える訓練
1.完全な深い呼吸をし、そのまま数秒間保つ。
2.頬をふくらまさず、口笛を吹く時のような形にして唇を閉じる。
3.少量の息を勢いよく吹き出す。
4.そのまましばらく息を止める。
そのあと、次のような訓練します。
1.4拍間で静かに息を吸う。
2.2拍止める。
3.4拍吐き出す。
4.2拍待つ。
時間のある時、くり返し練習してみてください。
息の使い方が上手になるはずです。
オーボエを吹こう!アンブシュア(口の形)に気をつけて音を出そう
オーボエは、ダブルリード楽器なので、アンブシュアは独特ですね。
アンブシュアが乱れないように、唇を鍛える訓練についても紹介します。
オーボエの音を出す
出す音は、はじめは、Aの音(ラ)がいいでしょう。
出しやすいですし、のちのちチューニング(音合わせ)で使う音です。
左手の人差し指、中指を押さえると、Aの音が出ます。
これは、リコーダーといっしょですね。
そして、少ない息を速いスピードで吹き込みます。
はじめは、どんなでっかい音でもオッケーなので、思い切って吹いてみましょう。
調子のいいリードで、音が出なかったら、この3つが原因だと思われます。
- 唇に力が入りすぎている
- 息のスピードが遅すぎる
- 唇の巻き込みが少なすぎる
リードの準備や吹き方についてはこちら
リードを噛むように力を入れてしまうと、音がでません。
この加減は、自分でつかむしかないです。
「バー」っと吹き込まずに、「トゥー」と発音する感じでタンギングをして吹きましょう。
唇を鍛える練習
長い曲を吹くとき、口が疲れて、アンブシュアが崩れるお話をよく聞きます。
唇を鍛えるには、リードだけで音を出して、音程を上げ下げする練習が効果的です。
自分で唇の形もよく確認できます。
例えば、リードだけで、「ドーシードー」と吹いてみる。
次に、「シーラーシー」と吹いてみる。
リードだけで音を変える?
ちょっと意味がわからないかもしれませんが、リードを浅くくわえて下向きに息を入れると、今より低い音になります。
逆に深くくわえて上向きに息を入れれば、音程が高くなるのです。
鏡を見ながら、アンブシュアに集中する練習をすると、楽器をつけても乱れにくくなります。
オーボエを吹こう!ロングトーンの練習
基礎練習の王道、ロングトーンの練習です。
ロングトーンの練習をしてみよう
音を長くのばす練習、ロングトーン練習をしてみましょう!
A(ラ)の音を、まっすぐのばしてみます。
リードの先に舌をつけて、離すと同時に息を吹き込むわけですが、ロングトーンは、一定の息の量ではじめは練習してください。
同じ息の量でまっすぐに、音程がフラフラしないように、
1,2,3,4,5 と、頭の中で数え、5で舌をリードの先につけて止めます。
図に描けば棒グラフのようにまっすぐで、一定に音をのばすのです。
はじめから、うまくいくわけありません。
なんでもそうですよね。
ロングトーンは超基礎なので、がんばってください。
Aの音で成功したら、G(ソ)の音でやってみましょう。
Aの運指に、薬指を足すだけです。
音が上手にのばせるようになれば、音程も安定します。
根気よく、ロングトーンに励みましょう!
ロングトーン練習の応用
ロングトーンは、大事な基礎練習とお話しましたが、ずーっとのばしているだけでは、つまらないし上達しません。
そこで、音の大きさを変える練習をします。
・だんだん小さくする
・だんだん大きくする
・だんだん大きくして、だんだん小さくして止める
クレッシェンド、デクレッシェンドの練習ですね。
このとき、腹筋に力を入れて音程を支えます。
チューナーを使って、見ながら練習してもいいです。
歩く速さで、8拍のばします。
これを、いろんな音で練習していきましょう。
音階順がいいです。
地味な基礎練習ですが、音程・強弱・腹式呼吸と、全部練習できます。
地道にコツコツ、ファイトです。
オーボエを吹こう!音階練習
音階練習は、安定した音程で吹くために、とても有効な練習になります。
音階練習をしてみよう
音階は、長調も短調も、全て出来るようになりましょう。
はじめは、ヘ長調が吹きやすいです。
ファ ソ ラ ♭シ ド レ ミ ファ~♪
フラットがひとつだけなのと、吹きやすい音域だからです。
吹奏楽部で吹く場合、他の管楽器とのかねあいで、オーボエは♭のつく調がよく出てきます。
♭シから始まる変ロ長調や、♭ミから始まる変ホ長調などです。
このあたりは、とくによく練習しましょう。
はじめはゆっくりでいいので、確実にキーを押さえてください。
音階練習の応用
音階を、歩く速さでなめらかに吹けるようになったら、アーティキュレーション(舌付き)を変えて吹いてみます。
つまり、ちょっとリズムを変えて吹くわけです。
①ドーレ ミーファ ソーラ シード
②ドレー ミファー ソラー シドー
いろいろなリズムで、音階練習をやってみましょう。
耳も舌も鍛えられて効果的です。
オーボエを吹こう!一番大切なこと
オーボエレッスン入門編の最後に、オーボエを吹くために一番大切なことをお伝えします。
楽器とリードを大切にする
楽器とリードを大事にすることは、言うまでもなく重要です。
特にオーボエは、とてもデリケートな管楽器。
雨も直射日光も嫌い、練習中もちょくちょく掃除をしないと水分が溜まりやすく、キーも複雑です。
また、オーボエは、「リードが八割」と言われたりするくらい、リードの調子に演奏が左右されます。
清潔にするのはもちろん、慣れてきたら、微調整も必要です。
リードの微調整のことは、このブログではじめの方に書いてます
細かい作業が多いですが、楽器やリードを可愛がると、楽器たちがそれに応えて、いい音色になってくれます。
( ・∇・)♪本当です。
【オーボエ】構え方から基礎練習まで 初心者向けレッスン♪ 気をつけるポイントも紹介! : おしまいに
オーボエは、意外に運指が覚えやすいため、ロングトーンが上手くなれば曲がすぐ吹けるようになります。
しかし、音色がペーペーと薄っぺらくなったり、音程がフラフラしたりと、問題が次々起こるのも事実です。
焦らず、ゆっくり、オーボエを楽しむ気持ちを忘れないでレッスンしましょう。( ・∇・)
Thank you ♪ ( ・∇・) Yua♪
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