【オーボエ】構え方から基礎練習まで 初心者向けレッスン♪ 気をつけるポイントも紹介!

今回は、オーボエを始めたばかりの方へ向けた、オーボエレッスン入門編です。

楽器とリードを用意できた、その次のレッスンになります。

目次に色のついているところが、特に初めての時のお話ですので、先に読んでもOKです。


オーボエの楽器と選び方についての記事はこちらです
オーボエ【楽器とリードの選び方】ずっと付き合える楽器と出会うポイント

オーボエを始めるために、必要なものを紹介した記事です

「オーボエ始めたい!♪ 」必要なものはまず8つ! オーボエ吹き持ち物リスト


オーボエを吹く前の準備を紹介しています

【オーボエ】 組み立て方など吹く準備&片付け方 動画で解説


YouTubeでオーボエ情報発信しています!

YuaのYouTube芸術専攻音楽コース( ・∇・)



オーボエを吹こう!リードの付け方・姿勢・構え方


オーボエを吹く時に、リードの付け方、姿勢、構え方で、気をつけるポイントを紹介します。


楽器にリードをつける


リードを楽器につける時、奥までしっかり入れましょう

コルクが馴染んでいないうちは、コルクグリスを薄く付けます。

浅く入れれば、ピッチ(音程)が低くなるし、深く入れれば高くなるのが原理ですが、オーボエはリードを抜き差ししてピッチを変えることはあまりありません

アンブシュア(口の形)で調整します。

だから、音程のいいリードを選ぶことが大切です。



オーボエを吹く姿勢



オーボエを吹く姿勢は、反り返らない程度に背筋を伸ばして、体から45度の角度で楽器を構えます。

リコーダーと同じで、左手が上、右手が下です。

右手の親指を、下管についているひっかけるところにかけます。

はじめ、この右手の親指に、タコができるのですよ。
それは覚悟してください。( ・∇・)


オーボエを吹く時の指の構え方


指は、卵を持つように軽く曲げます

NGの方は、指がつっぱていて、使っていない指をしまったり、上に上げすぎたりしていて、さっと次の指遣いへ行けない状態です。

OKのように、使っていない指も、ふんわりとキーの付近に近づけておいてください



ところで、運指表は持っておられますか?

初心者向けの教則本には載っていると思いますが、インターネットでも「オーボエ 運指表」と検索すればすぐ出てきますので、正しい運指を覚えましょう。

小学校で習ったソプラノリコーダーとよく似た指遣いなので、早く覚えられると思います。



オーボエを吹こう!呼吸法


オーボエを吹く時の呼吸法と、楽に吹くための訓練の紹介です。

オーボエを吹く呼吸法


オーボエは、腹式呼吸で演奏します

吸った時に、おなかが膨らんで、吹くときにへこむ

普段息をするみたいに、肩で息をしないように気をつけましょう。

意識して、おなかで、
吸ってー、吐いてー、とやってみてください。

これは、楽器がなくてもできる基礎練習ですね。


腹式呼吸の訓練


オーボエ奏者は、苦しそうに見えます。

オーボエのリードはとても細いので、少ない息を高い圧力をかけて入れるため、顔が真っ赤になってしまうのです。

少しでも楽に吹けるように、呼吸筋を鍛える訓練をご紹介します。

オーボエの呼吸筋の訓練は、余った息を吐きだす練習とも言えるのです。

オーボエは息の量は少なくていいので、息が余りますから、息を吐ききれないとき、苦しく感じてしまいます。

呼吸筋を鍛える訓練

1.完全な深い呼吸をし、そのまま数秒間保つ。
2.頬をふくらまさず、口笛を吹く時のような形にして唇を閉じる。
3.少量の息を勢いよく吹き出す。
4.そのまましばらく息を止める。

そのあと、次のような訓練します。

1.4拍間で静かに息を吸う。
2.2拍止める。
3.4拍吐き出す。
4.2拍待つ。


時間のある時、くり返し練習してみてください。

息の使い方が上手になるはずです。


オーボエを吹こう!アンブシュア(口の形)に気をつけて音を出そう


オーボエは、ダブルリード楽器なので、アンブシュアは独特ですね。

アンブシュアが乱れないように、唇を鍛える訓練についても紹介します。


オーボエの音を出す


出す音は、はじめは、Aの音(ラ)がいいでしょう。

出しやすいですし、のちのちチューニング(音合わせ)で使う音です。

左手の人差し指、中指を押さえると、Aの音が出ます。

これは、リコーダーといっしょですね。

そして、少ない息を速いスピードで吹き込みます

はじめは、どんなでっかい音でもオッケーなので、思い切って吹いてみましょう。

調子のいいリードで、音が出なかったら、この3つが原因だと思われます。

  • 唇に力が入りすぎている
  • 息のスピードが遅すぎる
  • 唇の巻き込みが少なすぎる

リードの準備や吹き方についてはこちら


【オーボエ】 組み立て方など吹く準備&片付け方 動画で解説


リードを噛むように力を入れてしまうと、音がでません

この加減は、自分でつかむしかないです。

「バー」っと吹き込まずに、「トゥー」と発音する感じでタンギングをして吹きましょう。


唇を鍛える練習


長い曲を吹くとき、口が疲れて、アンブシュアが崩れるお話をよく聞きます。

唇を鍛えるには、リードだけで音を出して音程を上げ下げする練習が効果的です。

自分で唇の形もよく確認できます。

例えば、リードだけで「ドーシードー」と吹いてみる。
次に、「シーラーシー」と吹いてみる。


リードだけで音を変える?

ちょっと意味がわからないかもしれませんが、リードを浅くくわえて下向きに息を入れると、今より低い音になります。

逆に深くくわえて上向きに息を入れれば、音程が高くなるのです。

鏡を見ながら、アンブシュアに集中する練習をすると、楽器をつけても乱れにくくなります。


オーボエを吹こう!ロングトーンの練習


基礎練習の王道、ロングトーンの練習です。


ロングトーンの練習をしてみよう


音を長くばす練習、ロングトーン練習をしてみましょう!

A(ラ)の音を、まっすぐのばしてみます。

リードの先に舌をつけて、離すと同時に息を吹き込むわけですが、ロングトーンは、一定の息の量ではじめは練習してください。

同じ息の量でまっすぐに、音程がフラフラしないように、
1,2,3,4,5 と、頭の中で数え、5で舌をリードの先につけて止めます。



図に描けば棒グラフのようにまっすぐで、一定に音をのばすのです。

はじめから、うまくいくわけありません
なんでもそうですよね。

ロングトーンは超基礎なので、がんばってください。

Aの音で成功したら、G(ソ)の音でやってみましょう。
Aの運指に、薬指を足すだけです。

音が上手にのばせるようになれば、音程も安定します。

根気よく、ロングトーンに励みましょう!


ロングトーン練習の応用


ロングトーンは、大事な基礎練習とお話しましたが、ずーっとのばしているだけでは、つまらないし上達しません

そこで、音の大きさを変える練習をします。

・だんだん小さくする
・だんだん大きくする
・だんだん大きくして、だんだん小さくして止める



クレッシェンド、デクレッシェンドの練習ですね。

このとき、腹筋に力を入れて音程を支えます

チューナーを使って、見ながら練習してもいいです。

歩く速さで、8拍のばします。

これを、いろんな音で練習していきましょう。

音階順がいいです。

地味な基礎練習ですが、音程・強弱・腹式呼吸と、全部練習できます。

地道にコツコツ、ファイトです。


オーボエを吹こう!音階練習


音階練習は、安定した音程で吹くために、とても有効な練習になります。


音階練習をしてみよう


音階は、長調も短調も、全て出来るようになりましょう。

はじめは、ヘ長調が吹きやすいです。

ファ ソ ラ ♭シ ド レ ミ ファ~♪

フラットがひとつだけなのと、吹きやすい音域だからです。

吹奏楽部で吹く場合、他の管楽器とのかねあいで、オーボエは♭のつく調がよく出てきます。

♭シから始まる変ロ長調や、♭ミから始まる変ホ長調などです。

このあたりは、とくによく練習しましょう。

はじめはゆっくりでいいので、確実にキーを押さえてください


音階練習の応用



音階を、歩く速さでなめらかに吹けるようになったら、アーティキュレーション(舌付き)を変えて吹いてみます

つまり、ちょっとリズムを変えて吹くわけです。

①ドーレ ミーファ ソーラ シード

②ドレー ミファー ソラー シドー



いろいろなリズムで、音階練習をやってみましょう。

耳も舌も鍛えられて効果的です。




オーボエを吹こう!一番大切なこと


オーボエレッスン入門編の最後に、オーボエを吹くために一番大切なことをお伝えします。

楽器とリードを大切にする

楽器とリードを大事にすることは、言うまでもなく重要です。

特にオーボエは、とてもデリケートな管楽器。

雨も直射日光も嫌い、練習中もちょくちょく掃除をしないと水分が溜まりやすく、キーも複雑です。

また、オーボエは、「リードが八割」と言われたりするくらい、リードの調子に演奏が左右されます

清潔にするのはもちろん、慣れてきたら、微調整も必要です。

リードの微調整のことは、このブログではじめの方に書いてます


オーボエリードの調整【削り方:どこを削るのか図で解説】

細かい作業が多いですが、楽器やリードを可愛がると、楽器たちがそれに応えて、いい音色になってくれます
( ・∇・)♪本当です。


【オーボエ】構え方から基礎練習まで 初心者向けレッスン♪ 気をつけるポイントも紹介! : おしまいに

オーボエは、意外に運指が覚えやすいため、ロングトーンが上手くなれば曲がすぐ吹けるようになります。

しかし、音色がペーペーと薄っぺらくなったり、音程がフラフラしたりと、問題が次々起こるのも事実です。

焦らず、ゆっくり、オーボエを楽しむ気持ちを忘れないでレッスンしましょう。( ・∇・)


Thank you ♪ ( ・∇・) Yua♪


なかなかリードを作る時間がない!」と、お困りの方は、私もBASEでリード販売をしていますので覗いてみてください。


Yuabeatle オーボエリードのお店♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です