前回は、オーボエの楽器とリードの選び方についてご紹介しました。
長くつ付き合える楽器との、いい出会いがありましたでしょうか。
オーボエの楽器と選び方についての記事はこちらです
オーボエ【楽器とリードの選び方】ずっと付き合える楽器と出会うポイント
オーボエを始めるために、必要なものを紹介した記事です
「オーボエ始めたい!♪ 」必要なものはまず8つ! オーボエ吹き持ち物リスト
YouTubeでオーボエ情報発信しています!
今回は、オーボエを吹く準備 について紹介していきます。
楽器を大切に扱うために、知っておきたいことをまとめました。
オーボエを吹く準備をしよう!
オーボエを吹くために必要なのは、このような準備です。
- リードを水につける
- 楽器を組み立てる
- 楽器を温める
ひとつずつ見ていきましょう。
リードの準備
はじめに、リードを水につけます。
どっぷりつけなくても、葦の部分がひたればオッケーです。
時間はあまり長すぎないように。腐るので。
楽器を組み立てている間、つけておけばいい感じです。
楽器の組み立て方
オーボエは、組み立て式に分けられてケースに入っていて、それらは上管、下管、ベルと呼ばれる3つです。
まずは、一番下になるベルと、真ん中になる下管を繋げます。
下管のコルク部分に、コルクグリスをうすく塗って、すべりやすくしておきましょう。
塗りすぎには注意してください。
また、コルクの劣化を防ぐため、片付ける時には、コルクグリスを布で拭き取っておく方がいいです。
そして、上管のコルク部分にもコルクグリスを塗り、一番上に繋げます。
キーの部分を、多少持たないと繋げることが出来ないので、ちょっと怖いかもしれません。
なるべくキーを避け、ぎゅーーっと持たなければ大丈夫です。
このように、ゆっくり丁寧に組み立てれば、そうそうキーが曲がることはありません。
ジョイント部分が、きちんと繋がっているか確認します。
楽器をあたためる
オーボエの組み立てができたら、優しく手で楽器をあちこち握って、手の温もりで温めましょう。
オーボエを手のひらで包み込む感じです。
この時も、キーに気をつけながら、ぎゅーーーっと力を入れたりしないように。
特に冬場は、いきなり吹くと、温度差でボディにヒビが入ったりしますので、温めは忘れないでください。
オーボエのリードを吹いてみよう!
楽器の準備ができましたね。
次に、先ほど水につけたリードを吹いてみましょう。
ガーゼなどで、軽く水を拭き取ります。
リードをくわえます。アンブシュア(口の形)は、このような感じです。
ちょっと唇を、中に巻き込むようにします。
くわえたら、リードの先に舌をつけて、離すと同時に、草笛を吹くように、少しの息を速いスピードで入れます。
このとき、リコーダーのように、「トゥー」と発音して、息を入れてください。
タンギングですね。
「ピーーーーー!」と、草笛のような音がすればオッケーです。ピーピー豆みたいな、わかりますか?( ・∇・)
ちゃんと元気なリードで、音が出なかったら…
- 唇に力が入りすぎている
- 息のスピードが遅すぎる
- 唇の巻き込みが少なすぎる
原因は、この3つのどれかだと思われます。
鏡で唇の形を見ながら、吹いてみるといいですね。
うまく音が出たら、リードのコルク部分にもコルクグリスを塗って、上管の先、一番てっぺんに繋げます。
準備ができました!
オーボエの片付け方
吹き終わったら、片付けがありますね。
オーボエの片付け方も紹介しておきます。
時々行う、ちょっとしたメンテナンスも覚えておいてください。
楽器を外していく
繋げた時と反対に、上管と下管をまず外します。
そして、下管とベルを外すという順番です。
掃除をする
そして、水鳥の羽(楽器店で購入)で、管の中の水分を弾き飛ばします。
布のスワブを使う方もたくさんおられますが、私は羽の愛用者です。
オーボエは管が細いので、昔から羽が売られているのだと思います。
スワブで良ければ、羽なんか売ってないですよね。
どこでだったか忘れましたが、布のスワブを勧められて、私は管の中に引っかけてしまい、肝を冷やしました。
それで、ずっと、やっぱり羽は先人の知恵だと思っています。
スワブがいい方は、オーボエ用に、上管、下管と、大きさの違うスワブが売っているので、もちろんそれでもOKです。
次に、タンポにクリーニングペーパーを挟んで、数回タンポを開け閉めし、汚れを取ります。
オクターヴキーなど、気になる小さなタンポだけでいいです。
それから、クロスでキーの手垢を拭き取っておきましょう。
銀メッキの楽器は、これを怠ると、黒くなってしまいます。
小さくて、ひっついてしまいがちなタンポに、クリーニングペーパーを挟んで、ケースにしまいましょう。
時々やること
キーとキーの間には、けっこう埃がたまります。
時々、柔らかい図工用の筆で、埃を掻き出しましょう。
たまに、演奏会前など、キーが緩んでいて焦ることがあります。
いじくり回すのはNGですが、精密ドライバーは持っていた方が安心です。
緩んだネジを、そっと回して締め直します。
組み立て、片付けの時は、部品がゆがむほど強くにぎらないように。
オーボエは、たいへんデリケートな楽器です。
世界一難しい楽器と言われる、要因の一つですね。
【オーボエ】 組み立て方など吹く準備&片付け方 動画で解説 : おしまいに
オーボエは、準備も片付けも、なかなかに面倒です。
蓋を開けて、はい、吹けます!というものではありません。
手間はかかりますが、大切な楽器ですから、日々労わってあげましょう。
きっと、いい音色になっていきますよ。( ・∇・)
Thank you ♪ ( ・∇・) Yua♪
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